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驚く - 探検レポーターYUMEの体験記
YUME「皆様こんにちは~! アイピク島レポーターのYUMEで~す!」 ──夏の湿気を含んだジャングルの奥、サファリハットを押さえながら小道を進む。 前情報によれば、この先に謎のテントが設営されているらしい。しかも、先住民の痕跡ありとの噂。 YUME「えっ……テント? 本当にあったんですね……中に……誰かがいるの?」 YUMEは震える手でテントのフラップをめくった。 中には──月明かりに照らされた、銀髪の少女。 背中を向けて座り、何かを無心に食べている。 テントの床には赤い液体がぽたぽたと落ちていた。 YUME「っ……!?」 背筋が凍る。 銀髪の少女──プーにゃんが、ゆっくりとこちらを振り返った。 熊耳がぴくりと動き、口の周りには真っ赤な……液体。 獣のように光る目で、無言のままYUMEを見つめる。 YUME「ひっ……!?」 思わず後ずさるYUME。 ──どんっ。 背後に何か、いや“誰か”がいる感触。 ゆっくりと振り返ると、そこには── 夜の星空を背にした、長身の金髪ポニーテールの少女が立っていた。 黒の詰襟軍服にミニスカート。表情は……にこやかすぎるほどの笑顔。 右手には、赤い液体に濡れた銃剣。 YUME「(これは……“終わった”かも……)」 ──だがその時、 プーにゃん「スイカ、食べるクマ?」 と、ふわりと声がかかった。 皿の上には三角形に切られた赤い果物が、たくさん。 ブロント少尉「あっ、うちの鍛造銃剣、スイカ切るのに最適なんだよね」 と満面の笑顔で説明する。 YUME「……え、えええぇぇぇぇぇっ!?!?💦」 恐怖と安堵と困惑が混じった悲鳴が、夜のキャンプに響いた。 ── 結論: 「スイカでよかった」 という言葉が、これほど身にしみたことはない。
