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シャーリーの幸運ブローチ講座 ~赤マントの瞬間~

午後の学院講堂。壇上に立つのは、ぱっと見は清純なお嬢さま生徒。 しかし、口を開けば一気に雰囲気が崩れる。 「ふひひひひ~! みなさま、ご機嫌いかがかしらん? シャーリー・クラウンの幸運ブローチ講座、はじまりはじまり~でござんすよ!」 胸元の赤マントを留めるブローチを、つまんでひらひら。 「こちらただの飾りとお思い? ふひひ、あーらやだ、見る目がないざますねぇ。 幸運ってのはねぇ、タナボタで降ってくるもんじゃなくってよぉ! 自分でガシッと掴んで、ついでに人さまにお裾分けするから神さまもニッコリって寸法よ!」 女生徒たちはざわつきながらも、なんとなく拍手。 清楚な美貌と三下めいた口調のギャップが、妙にクセになる。 ――その時だった。 「ドガシャーン!」 窓ガラスを突き破り、魔法弾が飛び込んでくる。 「うひゃあ!? 舞台演出にしちゃ、ちと派手すぎさんすねぇ~!?」 黒髪ボブの女生徒が呆然と立ちすくむ。 その瞬間、シャーリーの胸元で――ブローチが砕けた。 カラン、と音を立てて金片が舞う。 赤いマントがふわりと宙を裂き、光を反射して広がる。 「ふふ! ご覧あそばせ諸君! これが本講座のオチにござんす!」 軽口のまま、しかし瞳は鋭く。 大地を強く踏み、低く腰を落とし、弾丸のように突っ込む。 女生徒は次の瞬間、横抱きにされていた。 見た目よりはるかに鍛えられた腕に、軽々と。 「キャッ……!」 「フフン♪ だいじょうぶざますわよ、レディ。飾りもんに見えたこのブローチ、最後にはちゃんと仕事してくれるんざますから!」 マントの赤がひらめき、魔法弾を逸らすように宙を裂く。 砕け散ったブローチの破片は、まるで星屑のように床に散った。 ――それは、ただの飾りではなかった。

さかいきしお

コメント (23)

凪月 (NATSUKI)
2025年09月29日 19時34分
ガボドゲ
2025年09月24日 03時14分
Kinnoya

すごい

2025年09月23日 11時33分
T.J.
2025年09月23日 07時23分
Ken@Novel_ai
2025年09月23日 06時36分
たぬ仮面@妄想竹
2025年09月23日 01時24分
gepaltz13
2025年09月23日 01時14分
BBぼるてっくす
2025年09月22日 16時01分

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