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遠すぎた「黄金」橋

対カオス分室。壁には世界地図が貼られ、古い軍事書や映画のポスターなどが雑然と置かれている。リゼット少佐のデスクだけは綺麗に整頓されている 広報部長である轟杏樹少尉は、机いっぱいに広げられた橋梁の設計図や、古い戦争映画のブルーレイパッケージ、そしてゴールデンゲートブリッジや瀬戸大橋の観光パンフレットを前に、真剣な顔で唸っていた。彼女の金髪ポニーテールは、資料の山の間から時折きらりと光る。手には、真剣に読み込んでいるらしい映画のシナリオらしきものが握られている。 轟少尉: 「うーん……『遠すぎた橋』とは。これは、ゴールデンゲートブリッジのように、すごく長い橋のことなのでしょうか……それだと、向こう岸まで遠すぎますね! 渡り切るのに一日がかりになってしまいますよ!」 轟少尉の瞳は、資料の写真に映る金ぴかに輝く瀬戸大橋級の巨大な吊り橋を捉えていた。彼女の妄想の中では、その橋は**夕日に煌めき、まさに「黄金橋」と呼ぶにふさわしい光を放っている。しかし、その輝きは同時に、「果てしない長さ」**をも暗示していた。 轟少尉: 「もし、これほどの長い橋を攻略する任務なら、途中でエネルギー切れになってしまいます!補給部隊に、橋の上でのラーメンの炊き出しをお願いしないと……!」 と、そこで、近くのデスクで書類を整理していた富士見(ふじみ)軍曹が、疲れたような、しかし諦めを含んだ声で口を挟んだ。彼女は、轟少尉のカオスな思考回路に慣れっこになっている常識人である。 富士見軍曹: 「少尉、あの……**『遠すぎた橋』**というのはですね、通常、任務の達成が非常に困難である、という意味で使われることが多いんですよ。別に、物理的な距離が遠い、ということではありません。」 轟少尉は、キラキラした碧眼をぱちくりと瞬かせ、ようやく富士見軍曹の方を振り返った。 轟少尉: 「え? そうなのですか、軍曹!てっきり、体力勝負の大作戦かと!では、**『黄金橋』**の輝きは、達成困難な任務の『眩しい目標』という意味で……!なるほど!ますます心意気が燃えてきます!」 富士見軍曹は、轟少尉の全く意図を汲み取らないポジティブな解釈に、深いため息をついた。 富士見軍曹: 「(心の声)少尉の辞書に**『困難』という言葉は、どうやら『心意気を燃やす燃料』**と書いてあるらしい……。まあ、元気なのは良いことですけどね……。」 轟少尉は、再び黄金に輝く巨大な吊り橋の資料に目を戻し、「Follow me!」と叫びながら最前線を駆ける自身の姿を、満面の笑顔で想像しているようだった。彼女の金髪ポニーテールが、資料室の蛍光灯の下で、まるで夕日を浴びているかのように輝いている。

さかいきしお

コメント (21)

クマ×娘 D.W
2025年11月28日 14時00分
凪月 (NATSUKI)
2025年11月26日 18時48分
T.J.

ミニスカ素敵!

2025年11月24日 02時26分
thi
2025年11月23日 12時35分
しぃろ@お世話になりました
2025年11月23日 02時54分
タカ
2025年11月23日 02時12分
もぐっちー(mogucii)
2025年11月23日 02時11分
Ken@Novel_ai
2025年11月23日 01時43分

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